英語を学習していると「この表現、まぎわらしいな~」と思うことも多いと思います。自分で参考書を読んだだけではなおのこと分かりにくいと思います。

参考書って難しいこともありますよね。

字が多いと読む気も失せるとうもんじゃな。
そこで今回は特に中級者やTOEIC500~600くらいの学習者がまぎらわしいと感じやすい英語表現をわかりやすく解説します。
「疑う」suspect vs doubt
まずこのsuspectとdoubtはどちらも「疑う」という表現です。辞書を引くと
suspect「どうも~しいと思う」
doubt「疑う、~ではないと思う」
と書いてあり、同じように思えます。しかしこの2つの表現、実は正反対です。

これは同じではないのですか。

決定的な違いを教えるぞ!
suspect=think
結論から言うと
suspect = think
です。「~じゃないかと思う」→「疑う」という意味に変換されていますが、
suspect=think
です。
I suspect that she is guilty.
私は彼女は有罪だと思う。
で良いのです。
doubt=don’t think
一方、
doubt=don’t think
です。「~ではないと思う」→「疑う」の意味に変換されています。したがって
I doubt that she is guilty.
彼女は有罪ではないと思う。
になるわけです。
覚え方
この2つには私オリジナルの必殺技的な覚え方があります。
suspectはサスペクトでサ行なのでスィンク=think
doubtはdで始まるのでdで始まるdon’t think

覚えやすいですね!

最優先は覚えやすさじゃからな!
物事を覚えるにはこれくらいのこじつけが必要です。
大事なことはまぎらわしい英語表現をどう覚えやすくするかどうかです。
another ・the other ・ the others
次にまぎらわしい表現がanother・the other・the othersです。
文字で説明すると
anotherは「たくさんあるうちの1つ」
the otherは「2つあるうちのもう1つ」
the othersは「数がいくつあるか知っていてその他」
となります。
これはビジュアル的に説明したほうがわかりやすいので、こちらの写真をご覧ください。

では1つ1つ説明してきます。
another
よく目にする例文で説明するのがわかりやすいと思いますが
I don’t like this skirt. Please show me another.
このスカート気に入らないわ。別のものを見せてもらえる。
基本的に店にはスカートがたくさんあるわけなので、「別のもの」と言えば何枚か出てきますよね。

こうるさいお客さんですね。

そういう覚え方で結構じゃ!
one…the other
one…the otherを理解するうえで一番わかりやすい例文は次の例文です。
I have two brothers. One is a police officer, the other is a teacher.
私には2人の兄がいます。1人は警察官でもう一人は先生です。
一番わかりやすい例文だと思います。2人しかないことが分かっていて1つを指したら自動的にもう一つが決定します。その状況の場合はthe otherを使います。

ときたら2つしかないときにone…the otherを使うのですね。

この例文を口に出して何回も言ってみよう!
one… the others
There are five students in the room. One is a girl, the others are boys.
部屋に5人の生徒がいて、1人は女の子で残りはは男の子です。
こちらもあらかじめ5人の生徒と言っているので1人が女の子だったら、残り4人は男の子と数が特定されますよね。
ここまでで読んでいいただいて
anotherはan otherに分解し、「不特定の1つのものを指す」と考え、the other(s)はtheがついているので「特定のものを指す」
という考えにいきつくと上級者への道になります。

特定とか不特定とか、難しそうですね。

今は無理に覚えなくてもよいぞ。
Some ~ ,others~の訳し方
こちらは主に大学受験生用の内容になります。
中学生の時に、some=「いくつかの」「何人かの」と学習するため
Some students like baseball, others like tennis.
を
何人かの生徒は野球が好きで、その他の生徒はテニスが好き。
と訳してしまうことがあります。

まさのその1人です

ダメというわけではないぞ
決して間違いではありませんが、かっこ悪いです。
採点者をあっと言わせるためには
Some… ,othersは「~もいれば~もいる」と訳しましょう。
先ほどの例文であれば
Some students like baseball, others like tennis.
野球が好きな生徒もいれば、テニスが好きな生徒もいる。
となります。
Some… ,othersのイメージ図は次の通りです。

まとめ
いかがでしたが。今回は以下のまぎらわしい英語表現3つについて解説をしました。
- 「疑う」suspect vs doubt
- suspectはthink
- doubtはdon’t think
- another vs the other vs the others
- anotherは「たくさんあるうちの1つ」
- the otherは「2つあるうちのもう1つ」
- the othersは「数がいくつあるか知っていてその他」
- some ~ ,others~の訳し方「いつくかの~他の~」から「~もいれば~もいるに」
他にも参考書や文法書を読んでも全くわからないという内容がありましたら、是非メールやコメント欄でお知らせください。