みなさんこんにちは、じぃ~じです。今回は英検準1級の単語の覚え方と語彙問題の対策のコツを紹介します。
皆さんが英検準1級に挑戦する理由は様々だと思います。
英検準1級は大学入試の加点条件や出願資格になっているからという人もいれば、自己啓発として英語の試験に挑戦したい人もいるでしょう。
また英検準1級は履歴書にも書くことが出来ます。
英検準1級の合否を分けるのが単語の覚え方、そして語彙問題の対策になりますが
「単語を覚えるのが苦手」
「語彙問題で得点が取れない」
という人は多いのではないかと思います。
英検準1級を合格するための最大のポイントは単語の覚え方であり、語彙問題の克服に他なりません。
今回は英検準1級の単語の覚え方と語彙問題の対策のコツ5選を紹介します。
今回の記事では旺文社から発行される「でる順パス単」などの単語帳教材を使って単語を覚えていくことを前提としています。
また2020年度第1回のいくつかの問題を例にとって解説を進めていきたいと思います。
英語→日本語をひたすら繰り返す
まず大事なことは英単語を見てすぐに日本語の意味が浮かぶような状態にすることです。
その理由を説明します。
必要な力を伸ばす
英検準1級の語彙問題および読解問題では「英語を書く」という力は必要ありません。
それよりもむしろ「難しい英単語を見て一瞬で意味が分かる」という力がついていると得点に結びつきます。
もちろんライティングでは「英語を書く」という力が必要ですが、それも自分が書ける単語で書いていけばよいので、英検準1級レベルの単語を使ってライティングをしなければいけないわけではありません。
英検準1級のように型が決まっている試験では必要な力を伸ばすことに時間をかけることが合格のカギです。
英語を見て日本語の意味が分かるようになるトレーニングを心がけましょう。
日本語→英語は時間がかかる
日本語を英語にする、さらにスペルも覚えて書けるようになるためには、英語を見て日本語の意味が分かるようになるための6倍の労力がかかると言われています。
もちろん英検準1級レベルの単語が書けることは大事ですが、限られた時間で試験勉強をする必要がある状況では、そこの時間を費やすことは優先順位が違うと言えます。
その意味でも、まずは「英語を見て日本語の意味が分かる」という状態を目標にしてトレーニングをするのが良いと考えます。
単語を見て一瞬でわかるのが大事
学習者さんが陥りやすいミスとして「単語帳でそこそこ思い出しながら出来ているから大丈夫」と思ってしまうことです。
単語帳(パス単など)でそこそこ出来ていることと試験で点をとるための力は別物です。
確信を持って答えられる=点につながる
という認識が必要です。
そして
確信を持って答えられる=一瞬で意味が分かる
ということも理解しておきましょう。つまり
一瞬で意味がわかる=点につながる
ということが言えます。まとめると
それでは英語を見て一瞬で日本語の意味が分かるようにするためにどのようなトレーニングが必要かを説明します。
回転数を意識する
英検準1級レベルの単語を覚える時の土台となる考えが「回転数を意識する」ということです。
英検準1級レベルのような難しい単語を覚える時、大事なことは「マインドとテクニック」です。
マインドだけではいかにも「根性論」になってしまいますし、テクニックだけでは「小手先」にもなってしまいます。
この「回転数を意識する」という考えはマインド的にもテクニック的にも理にかなった学習方法です。
マインドとテクニックの両方を駆使して、英検準1級レベルの難しい単語をしっかり克服していきましょう。
集中学習と分散学習
単語を覚えようとする時に知っておいて欲しいことがあります。
それは「集中学習」と「分散学習」です。
集中学習と分散学習と理論は発達心理学の研究で証明されている理論です。
結論的には記憶に定着させるためには「分散学習」の一択です。
では分散学習のやり方を説明します。
次の単語を10回練習して覚えるとします。
ここでの「10回練習」とは書く、読む、聞くの手法は関係ありません。
集中学習では1つ1つの単語の10回ずつ練習していきます。
分散学習ではそれぞれの単語を1回ずつ練習し、1ページを10周するという考え方で取り組みます。
例えばimproveと10回唱える、relateと10回唱える、、、とやっているより、improve, relate, provide, considerと続けて、requireまでいったらまたimproveに戻るというやり方の方が記憶に定着しやすいと科学的に証明されているのです。
このように、かかる労力は同じでももたらす結果、成果が大きい分散学習の考え方で英単語を覚えていくことを意識しましょう。
覚えて忘れる、それでいい
英検準1級レベルの単語を覚えたつもりでもすぐに忘れてしまうことで落ち込むことがあるかもしれません。
そんな時は
「覚えて忘れる、それでいい」
と考えて下さい。
エビングハウスの忘却曲線を知っていますでしょうか。
人間の記憶は何もしなければ翌日には70%近く消えてしまうという理論です。
その上で、エビングハウスの忘却曲線では学習をすることで記憶を保ちやすいということも証明されています。
したがって、忘れてしまうことは当たり前という認識をまずは持っておきましょう。
そして忘れることを前提にしつつ、繰り返すことで定着するということを理解しながらトレーニングをしていきましょう。
テスト形式で何回も
さらに、単語を定着させるうえでベストなやり方は意味が分かるかどうかをテスト形式で何回もやってみることです。
このテスト形式というのがポイントで必ずしも紙のテストというわけではありません。
例えばパス単であれば、必ず赤いシートを使って日本語を隠して取り組むということです。
良くないのは英語と日本語の意味が両方見えた状態で何となく眺めるという時間を過ごすことです。
わからないのがわかってしまうのが嫌だということも理解できますが、結果的に定着に結びつかない時間を過ごすことになってしまいます。
前述したようにわからなくても当然、1回で覚えられなくて当然という考え方でまずは気楽に取り組んでみて下さい。
英文の意味を読み取れているか確認する
単語の覚え方に関わるマインドとテクニックをお伝えしましたので、次はより得点に結びつく考えをお伝えします。
英文の意味を理解する
英検準1級の語彙問題では単語の難しさもさることながらきちんと英文の意味を理解していないと選べない問題がそろっています。
次の問題を例に考えてみましょう。
空欄以外の部分を和訳すると
英検準1級の語彙問題では本文の意味が分かるとぐっと正解に近づくことが出来ます。
上記の例題では和訳の空欄に入る言葉は
不満
ということが分かると思います。
それが分かった上で選択肢を再度確認しましょう。
正解は
3:Discontent
であることが分かります。
英文の意味がわかっているとどういう意味の単語を選ぶべきか、少なくともふわっとしたイメージがつかめます。
語彙問題を苦手としている人は、まずは英文を理解できているかどうかをチェックしてみて下さい。
文法の定着度を高める
英文を理解する上で切っても切れないのが
文法の理解
です。
次の例題を見て下さい。
この英文の文構造と英文解釈のポイントは以下の通りになっています。
詳しい英文解釈の説明は今回は割愛しますが、空欄を空欄のままにした和訳では
「世界平和が達成されるという信念は多くの人によって( )過ぎると考えられている、なぜなら国々は何かしらの問題をめぐって対立するからだ」
となります。
ここまでわかると先ほどの例題のように単語の意味を確認すれば…
正解は
4:idealistic
であることがわかります。
このように英文解釈がしっかりできることで語彙問題の得点に結びつけることが出来ます。
語彙問題で点が取れないと悩んでいる人は是非、英文解釈が出来ているか、文法の定着度はどうかを再度確認してみて下さい。
語彙問題だけでなく読解問題を意識する
ここまで単語の覚え方としてマインドとテクニックを紹介してきました。
主に語彙問題の対策としての内容ではありましたが、パス単などの単語帳教材を使って英検準1級の単語を覚えることは、語彙問題だけでなく読解問題にも効果を発揮することを意識して学習を進めましょう。
次の問題を見て下さい。
上記の問題は本文の内容と合っている選択肢を選ぶ問題です。
ちなみに英検準1級の読解問題でこのパターンの問題は
「言い換えになっているところが根拠」
なので、本文中の個所をしっかり見つけることが得点のカギです。
今回の問題では
shaping their hostile attitude
(敵意のある態度を形成する)
と
developed in response to harm suffered by tribe members
((部外者への態度が)部族が被った被害への反応として発達した)
という箇所が言い換えになっています。
その際
hostile(敵意のある)
はやはり英検準1級レベルの単語になります。
1つの単語が分かるかわからないかで正解にたどり着けるかが大きく変わってきますね。
このように英検準1級レベルの単語を覚えるということは読解問題にも大きく関わってくるという意識を持ちましょう。
最終的には知っている単語を選ぶ
ここまで英検準1級の語彙問題に対応するためのマインドとテクニック、学習の仕方を紹介してきました。
とはいえ、実際の英検準1級の試験では自分の知らない単語が選択肢にあるということはよくあります。
そんな時は「自分が知っている単語を選ぶ」と正解する可能性が高いです。
やや雑なアドバイスで、かつ極めて感覚的なアドバイスではありますが、本当にわからない問題に遭遇した時の最終手段として
「全然わからなかった場合は知っている単語を選ぶ」
と決めておくとそれだけで無駄な時間を減らすことが出来るかもしれません。
旺文社の教材を使う
最後に、おススメの教材ですが、英検に関しては「旺文社」の教材がおススメです。
英検協会は旺文社の敷地内にあり、旺文社が長年英検の教材を手掛けています。
英検の教材を購入するのに迷ったら旺文社から出されている教材を選ぶのでまず間違いはないでしょう。
単語を覚えるのにおススメの教材は「パス単」でおなじみの「でる順パス単」と「文単」でおなじみの「文で覚える単熟語」です。
単語だけを瞬発的に覚えていきたい人はパス単を、文章を読み取りながら覚えていく方が得意という人は文単を使ってみて下さい。
まとめ
いかがでしたか。
英検準1級の単語の覚え方と語彙問題の対策のコツがお分かりいただけたでしょうか。
今回は英検準1級の単語の覚え方と語彙問題の対策のコツを中心にお伝えしました。
しかし、英検準1級の合格が英語学習のゴールではありません。
必要な資格を取得したら、次はより高い目標や英語学習自体を楽しみさらに英語力をあげるために日々、英語学習に励んで欲しいと思います。
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