英検2級のライティング、要約問題で合格点がとれる書き方のコツ

英検
じぃ~じ
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2024年度の英検からライティングが新形式になり、英検2級では従来の意見論述に加え「要約」の問題が追加されました。

ミケ
ミケ

今まで取り組んだことがないし、対策の仕様がないニャン

今回は英検1級&TOEIC960の元英語教員じぃ~じが英検2級のライティング、要約問題で合格点がとれる書き方のコツを教えます。

英検のホームページに掲載されている要約問題の例をもとに解説します。

設問条件

まずは設問条件を確認します。

・以下の英文を読んで、その内容を英語で要約し、解答欄に記入しなさい。

・語数の目安は45語~55語です。

・解答欄の外に書かれたものは採点しません

・解答が英文の要約になっていないと判断された場合は0点として採点されることがあります。英文をよく読んでから答えて下さい。

このような指示が問題用紙に書かれています。

全文を確認

つづいて全文を読んでみます。

2級の文章は3段落で構成されています。

解説をしやすくするために和訳をつけてみます。(じぃ~じオリジナルです)

第1段落

学生が大学に通う時、両親と一緒に住む人もいれば、自分でアパートを借りる人もいます。また別の学生もいます。最近ではルームメイトと家を共有する学生もいます。

第2段落

この理由は何でしょうか。数学や理科が得意で宿題のアドバイスをくれるルームメイトがいる学生もいます。外国出身のルームメイトがいて、日々の会話から言葉を学ぶことができる学生もいます。

第3段落

一方、夜更かしをして遅くまでテレビを見ているルームメイトがいる学生もいます。騒がしくなるため他の人の眠りをさまたげることもあります。めったに掃除をしないルームメイトがいる学生もいます。結果として彼らは自分たちだけで多くの時間をかけて掃除をしなければなりません。

それでは実際に要約文をつくるときのコツを解説します。

1段落1文に要約

まず、要約の全体イメージとしては

1段落を1文に要約

となります。合計3文で要約文を完成させます。どこからどこまでを1つの文で書くかのイメージを持ちます。

1文は約15語

合計の語数が45~55語なのでおおざっぱに

1文は15語

となります。短すぎず長すぎず、絶妙な長さです。簡単な文では字数が足りませんし、あまり複雑な文を書くとあっという間にオーバーしてしまうので注意が必要です。

第1段落の話題を読み取る

書き始める前にまず大事なことは

第1段落の話題を読み取る

ことです。

例題の第1段落は

家族と住む学生がいる

アパートを借りる学生がいる

ルームシェアをする学生がいる

と3つ紹介されています。第2段落の冒頭の文

What are the reasons for this?

この理由は何でしょうか

のthisが直前のルームシェアを指していること、後半の内容がルームシェアの良い点と悪い点について書かれていることから、話題は

ルームシェアをする学生について

であることがわかります。

第2、第3段落を抽象化

続いて第2段落と第3段落のまとめ方です。

ここが最大の難所ですが、もとの文で具体的に書かれている内容を抽象化します。

抽象化するということは大きくまとめるということ。

例えば

リンゴ、バナナ、ぶどう → 果物

バス、電車、タクシー → 乗り物

のようなことです。第2段落の内容は

宿題のアドバイスをくれるルームメイト

会話を通じて外国語が上達する

など、ルームシェアをすることで役立つことが挙げられています。

つまり

ルームシェアで受ける恩恵

と言い換えることが出来ます。

第3段落では

遅くまでテレビを見ていてうるさくて眠れない

掃除をしてくれない

などルームシェアによるデメリットが挙げられていま。

言い換えると

ルームシェアで起きる不利益

と言い換えることができます。ここまでのところをまとめると次のようになります。

具体例は本文のまま

抽象化することができれば、あとはその後ろに具体例をつければよいです。

具体例は本文の内容をそのままつけるのが良いです。

第2段落は

数学や理科を手伝ったもらえる

外国語を学ぶことが出来る

第3段落は

夜までうるさくなる

掃除をしてくれない

となります。

全体の構成

ここまでのところをまとめると全体の構成は次のようになります。

ここまで整ったら英作文にうつります。

型を決める

英検2級のライティング、要約問題のようにパターンが決まっているものは時間短縮のためにも英作文をする時の型を決めておくことが大事です。

今回のような要約問題で型をつくる時に大事になるテクニックを紹介します。

書き始め

「最近、…です」と書けばよいので

Today,

These days,

Nowadays,

と書き始めます

第2段落の最初

話題に対してそれによる恩恵を書き始めるので、

By doing this

As a result

The purpose of this is that S V

で書き始めるとよいです。

第3段落の最初

恩恵を受けるという内容の第2段落から第3段落では不利益を被るという逆説的な内容に変わるので

However

On the other hand

で始めるのがよいです。

具体例にはsuch as

第2段落、第3段落で具体例を述べる場合は

such as + 本文の内容

で良いです。For exampleももちろん可ですがいったん文を終わらせる必要があり、文が長くなってしまう可能性があります。

以上をまとめると次のようになります。

解答サンプル

以上をふまえて、英検2級のライティング、要約問題の解答サンプルをご確認ください。

じぃ~じオリジナルで中高生にもわかりやすい表現にしてあります。

英文全文と和訳全文をそれぞれ載せておきます。

英文

Today, some college students decide to live with their roommates. By doing this, they can get a lot of helps, such as advice for homework and practice of a foreign language. However, there are also some problems, such as being noisy at night and cleaning the house.

和訳

今日、大学生ではルームメイトと一緒に暮らすことを選ぶ人もいます。こうすることで、宿題のアドバイスや外国語の練習などのたくさんの恩恵が受けられます。しかし、夜の騒音や掃除など問題点もあります。

まとめ

いかがでしたか。今回の英検2級のライティング、要約問題の書き方のコツをまとめると次のようになります。

話題を確認する

1段落を1文に要約する

1文の目安15語程度

第2,3段落は抽象化

型を決める

英検2級のライティング、要約問題は2024年度からはじまった新しい内容です。不安もあると思いますがしっかり準備することで合格点をとることができます。

今回紹介した書き方のコツやテクニックを駆使して是非、英検2級のライティング、要約問題で合格点をとってください。

また、意見論述問題は従来と出題形式が変わりません。

合わせてこちらの記事も参考にしてみて下さい。

ミケ
ミケ

英検2級のライティング、要約問題への不安がなくなったニャン

じぃ~じ
じぃ~じ

最後までお読みくださり、ありがとうございました

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