従来型の英検と英検S-CBTでは受かりやすいのはズバリ○○!メリットとデメリットを解説

英検
じぃ~じ
じぃ~じ

みなさんこんにちは、じぃ~じです。今回は英検S-CBTと従来型の英検の説明をします。メリットとデメリットを理解し、どちらが受かりやすいかを解説します。

2020年度から本格的に開始され、多くの受験生を集めている英検S-CBT。

設定されている日程も多く、コンピューターで受験したり、1日でスピーキングまで受験出来たり、何かと便利なシステムのようです。

一方、紙ベースで筆記試験を解き、2次試験でスピーキングの試験を行う従来型の英検も引き続き健在です。

そんな2つの英検が存在する中、皆さんは次のような疑問を持ったことはありませんか。

従来型の英検と英検S-CBTはどちらが受かりやすいの?

英検が受験の要件として必須だったり、入試に有利な加点要件になっているのであれば、受かりやすい方で受験したほうが良いに決まっています。

この疑問に対する私の答えは

じぃ~じ
じぃ~じ

英検3級と準2級は英検S-CBTが受かりやすい。英検2級と準1級は従来型の英検が受かりやすい

です。

私がこのように断言するのには理由があります。

今回の記事では英検S-CBTと従来型の英検の特徴やメリットとデメリットを説明しながら、なぜ英検3級と準2級は英検S-CBTが受かりやすく、英検2級と準1級は従来型の英検が受かりやすいのかを解説します。

従来型の英検の特徴

まずは従来型の英検の特徴を見てみましょう。

年に3回の試験

従来型の英検は試験日が次のように決まっています

第1回 1次試験:5月 2次試験:6~7月

第2回 1次試験:10月 2次試験:11月

第3回 1次試験:1月 2次試験:2~3月

もちろん、年3回すべてを受験することが出来ます。

全ての級を受験できる

従来型の英検は5級から1級まですべての級を受験できるというのは特徴です。

英検S-CBTではスピーキングがない5級や4級、受験生の解答に応じて面接官が質問をする1級のスピーキングには対応していません。

1次試験と2次試験は別日で実施

従来型の英検の最大の特徴は1次試験と2次試験(3級以上)が別日で実施されるということです。

また、筆記試験である1次試験で合格しないと2次試験に進むことは出来ません

準会場での実施がある

従来型の英検は所属する教育機関(学校や塾)によっては準会場として検定試験が実施されることがあります。

準会場として検定が実施されれば、通いなれている場所で受験できるので、よりリラックスして普段の力を発揮できるかもしれません。

従来型の英検の特徴

年に3回の試験 

全ての級を受験できる捌実

1次試験と2次試験は別日で実施

準会場での実施がある

英検S-CBTの特徴

それでは英検S-CBTの特徴を見てみましょう。

4技能を全てPCで受験する

英検S-CBTの最大の特徴は試験がすべてPCで行われるということです。

ライティングのみPCでのタイピングか手書きかを選択することが出来ます。

試験ではヘッドセットを装着し、周りの声が試験に影響が出ないようにされています。

英検HPより

4技能の試験が1日で終わる

従来型の英検では1次試験で筆記、2次試験で面接(スピーキング)と2日間に分けて試験が実施されていました。

英検S-CBTではスピーキングを含めて1日で試験が完結します。

例えば午前9時に集合したらお昼12時前には試験が終了します。

2時間以上の試験なので、大変ではありますが、半日で終わるのは嬉しいですね。

毎週のように試験日がある

従来型の英検は6月、11月、1月と年に3回しか実施されません。

一方、英検S-CBTは毎週のように試験日が設けられています。

同一回検定期間内も2回まで受験することが出来ます。

(4月~7月を第1回、8月~11月を第2回、12月~3月を第3回の検定期間としています)

特に学生さんは学校行事と日程が合わないという心配もなく受験できます。

また、社会人の皆さんも限られた時間を有効に使えます。

試験日程を柔軟に選べるのは英検S-CBTの大きな特徴ですね。

受験会場は英検のテストセンター

従来型の英検は学校や英検協会が借り上げた試験会場で受験します。

英検S-CBTは全国にある英検のテストセンターで実施されます。

英検S-CBTは専用のPCとヘッドセット、ソフトが必要なためどこでも受験できるというわけではありません。

受験級は3級から準1級

従来型の英検は5級から1級まで級を選択することが可能です。

一方、英検S-CBTはスピーキングのある3級から準1級までに対応しています。

1級のスピーキングは受験生が話した内容に応じて面接官が質問するため、コンピューターでは対応が難しいと考えられます。

英検S-CBTの特徴

4技能を全てPCで受験する(ライティングは手書きと選択可能)

4技能の試験が1日で終わる

毎週のように試験日がある

受験会場は英検のテストセンター

受験級は3級から準1級

それでは従来型の英検と英検S-CBTの特徴が分かったところで、メリットとデメリットを比較して、どちらが受かりやすいかを考えてみたいと思います。

従来型の英検のメリット

まずは従来型の英検のメリットです。

長い間実施されてきて受験生にとっても親しみのある従来型の英検。

実は英検S-CBTという新システムがあることでそのメリットが浮かび上がってきました

筆記(1次試験)に絞った学習が出来る

従来型の英検ではリーディング、リスニング、ライティングの筆記試験が1次、スピーキングが2次試験と分かれていました。

一見、2回受けなければならず面倒と思ってしまいがちですが、逆に1次試験では筆記に絞った学習が出来るというメリットがあります。

筆記に絞った学習ができますので、対策もしやすく、合格に結びつきやすいと考えることも出来ます。

スピーキング(2次試験)に絞った練習が出来る

さらに、その流れでスピーキング(2次試験)に絞った練習が出来るということも挙げられます。

1次試験から2次試験までの期間は約3週間ほど空いています。

スピーキングに絞った練習をする時間がたっぷりあります。

英検のスピーキング(2次試験)は2級くらいまでは型が決まっています。

得点のポイントを理解して、何回も時間をかけて練習すれば合格は難しくはありません

そのような観点から「受かりやすい」という意味で大きなメリットだと言えます。

準会場なら実力を発揮しやすい

従来型の英検は学校や学習塾によっては「準会場」として普段通っている学校や学習塾で受験できる場合があります。

普段と違う会場に出向いて試験を受けると緊張して普段の実力が発揮できないこともあるかもしれません。

普段通っている場所が準会場になれば、勝手知ったる場所で落ち着いて受験できますね

結果として力を発揮でき、合格に一歩近づくかもしれません。

従来型の英検のメリット

筆記(1次試験)に絞った学習が出来る

スピーキング(2次試験)に絞った学習が出来る

準会場なら実力を発揮しやすい

従来型英検のデメリット

一方で従来型の英検のデメリットを見てみましょう。

英検S-CBTというシステムと比べた時にデメリットともとれることをいくつか挙げてみました。

1回の試験で4技能の力が判定できない

英検では均等配点が導入されており、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングはすべて同じ配点になっています。

これは英検S-CBTでも同様です。

また筆記に当たるリーディング、ライティング、リスニングの3技能の合計点が基準に達しないと、スピーキングがいくら得点が良くても合格にはなりません。

ですから、実はこの点においては従来型の英検と英検S-CBTでは条件は変わりません。

しかし、従来型の英検では1次試験を合格しないと2次試験に進むことが出来ません。

1次試験に合格して2次試験に進まないとと自分のスピーキングの力がわかりません。

一方、1度で4技能を受けられる英検S-CBTでは4技能のうちどの力が高くてどの力が足りないのかが1回のテストで明確になります

合格したら問題になりませんが、従来型の英検では不合格だった時に自分のどの力が足りなかったのか明確にわからないというデメリットがあります。

受験機会が限定されている

従来型の英検は年に3回しか実施されません。

仮に学校行事や個人の用事と重なってしまった場合は、受験機会を失うことになります。

このことは2次試験の日程についても同様になります。

受験機会が多い=受かりやすい

というのがセオリーですので、受験機会を失う可能性がある従来型の英検では受験回数が少ないことは大きなデメリットと言えます。

合格するまで少なくとも2日間試験を受ける

1日で試験が終わる英検S-CBTに比べ、従来型の英検は合格するまで2日間試験を受けなければなりません。

数ある資格試験の中でも試験日程が2日間に分かれている試験はそう多くありません。

それだけ受験生に負担がかかりますし、「2次試験の日程が合わない」など受験機会の喪失を招くことにもなります。

2日間に分かれているというのはメリットにもなりますし、デメリットでもあるということです。

受験生にとっては試験が2日間に分かれていることが、自分にとってメリットになるかデメリットになるかを慎重に見極める必要がありそうです。

従来型の英検のデメリット

1回の試験で4技能の力が測定できない

受験機会が限定されている

合格するまで2日間かかる

英検S-CBTのメリット

従来型の英検と英検S-CBTの特徴がわかったところで、改めてメリットデメリットを見てみましょう。

ここでは受かりやすいかどうかという視点を加味しながらポイントをまとめていきます。

受験機会が多い

英検S-CBTの最大のメリットは回数を多く受験できるということです。

各回受験期間のうち最大2回まで、1年間で最大6回受験することが可能です。

英検のような資格試験は受験回数が多ければ多いほど、合格するチャンスも増えます。

受験機会が多い=受かりやすい

そのチャンスを使わない手はないということになります。

ライティングはPC入力か手書きかを選べる

受験生の中にはPCでのタイピングに慣れていないのが不安という人もいると思います。

英検S-CBTでは、リーディング、リスニング、スピーキングの3技能はPCでの受験ですが、ライティングだけは手書きも選べるようになっています。

タイピングが得意な人はタイピングを、手書きの方が得意な人は手書きを選択すれば良いわけです。

スピーキングの音声は聞き取りやすい

従来型の英検の2次試験(スピーキング)は面接委員として登録されている面接官(主に学校の先生)が行います。

生身の人間、それも日本人がやることですから、当然発音が聞き取りにくい、音声のスピードが一定ではないなどの差は生じてしまいます。

英検S-CBTの場合は、スピーキングの動画はネイティブスピーカーの聞き取りやすい発音で、しかも級に応じたスピードで流れます。

クオリティと公平性が保たれるという面ではメリットは大きいと思います。

英検S-CBTのメリット

受験機会が多い

ライティングはPC入力か手書きを選べる

スピーキングの音声は聞き取りやすい

続いて英検S-CBTのデメリットを見てみましょう。

英検S-CBTのデメリット

便利で受験生に有利なことばかりのように感じる英検S-CBTですが、実は「受かりやすい」という視点でみるとデメリットもあります。

会場が限定されている

英検S-CBTのメリットの1うは、年間で合計6回の受験ができることでした。

ただし、年間合計で6回受験できるとは言え、受験会場が限られているのが英検S-CBTの最大のデメリットです。

英検S-CBTは専用のPCとヘッドセットが備わっている英検テストセンターで受験することになりますが、必ずしも自分の家の近くの会場で受験できるわけではありません。

むしろ、家から遠い場所になる可能性の方が大きいです。

東京都でも都心を中心に11か所、埼玉県では4か所しか設置されていません。

家から近い会場に振り分けられる従来型の英検に比べるとデメリットと言えそうです。

定員があり希望の会場で受けられない場合も

また会場が限定されているということは、定員がすぐに埋まってしまうということにもつながります。

いくら複数回受験が出来るとはいえ、希望の日程で受験できなければメリットは薄まってしまいます。

申し込みが出来たとしても家から極端に遠い会場では負担も大きくなってしまいますよね。

前もって予定を確認して早めに申し込む必要があると言えます。

1回で4技能の勉強をしなければならない

2次試験(スピーキング)が別日で設定されている従来型の英検と違い、英検S-CBTは1日で4技能の試験が完結します。

1日で4技能の受験が出来るというのは、時間が短縮されたように感じますが、裏を返せばそれだけの準備、すなわち勉強をしなければならないということになります。

先ほども書いたように、3技能での合格基準点とスピーキングの合格基準点が設けられています。

どこかの得点が極端に低いと合格基準点に達しません。

特にスピーキングは単体での合格基準点なので、しっかり準備する必要があります。

4技能を1日で受けられるというメリットは、それだけ勉強に負担がかかるというデメリットと裏返しであると覚えておきましょう。

英検S-CBTのデメリット

会場が限定されている

定員があり希望の会場で受けられない場合も

1回で4技能の勉強をしなければならない。

従来型の英検と英検S-CBTで受かりやすいのは

ここまで従来型の英検と英検S-CBTの違いを述べてきました。

それを踏まえて、従来型の英検と英検S-CBTでどちらが受かりやすいかをまとめると次の結論が出せます。

どちらが受かりやすいかの結論

・3級と準2級→英検S-CBTが受かりやすい

・2級と準1級→従来型の英検が受かりやすい

その理由はズバリ

2次試験(スピーキング)の難度

にあります。

3級と準2級は2次試験の解答のバリエーションが多くなく、採点のポイントに合わせて答えることは難しくありません。

採点のポイントを理解し練習を重ねれば、他の技能(リーディング、リスニング、ライティング)の同時の試験であってもそこまで大きな負担にはなりません

ですから他の技能の勉強と合わせて進めていくことが可能です。

また、2次試験(スピーキング)に次いで時間がかかると思われるライティングも字数の条件や内容を考えると準備を十分にしたとしても大きな負担にはならないと考えられます。

以上のように、4技能をまとめて勉強しても合格点に届くのに大きな負担にならないため、手っ取り早く1日すますことが出来る英検S-CBTで受験しても受かりやすいと言えます。

一方、2級や準1級は2次試験(スピーキング)でナレーションの問題が登場します。

ナレーションは2次試験の中でも配点が大きい部分ですから、しっかり練習して得点源にしたいところです。

また、質疑応答でも準2級までと違い、社会問題などより高度な内容を英語で話す必要が出てきます。

さらに、2次試験だけでなくライティングの字数も増えたり、テーマが難しくなったりします。

1日で4技能の試験を行うことで、勉強への負荷が高まり、十分な準備が出来ない可能性があります。

結果的に数を多く受験するよりも、従来型の英検のように筆記の3技能に絞った1次試験、スピーキングに絞った2次試験とそれぞれ対策をした方が受かりやすいと言えます。

まとめ

いかがでしたか。

今回私じぃ~じがなぜ

じぃ~じ
じぃ~じ

英検3級と準2級は英検S-CBTが受かりやすい。英検2級と準1級は従来型の英検が受かりやすい

と主張するのかをご理解いただけましたでしょうか。

もちろん今回記事にしたことがすべてではありません。

受験生自身の状況や得意不得意を見極めて、従来型の英検で受験するのか、英検S-CBTで受験するのかを決めていただくとよいと思います。

是非、参考にしてみて下さい。

じぃ~じ
じぃ~じ

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