学校の授業でも英単語のテストは実施すると思います。
教材としてはやはり旺文社のターゲット1900はかなりおススメではあります。
ところで生徒にしてみればテストというだけでも嫌なもの。

単語テストほど苦痛なものはなかったですね・・・

安心せいよ。それが普通の感覚じゃ。
その単語テストを実のある、面白いものにするために先生たちは何をしたらよいのでしょうか。
今回は単語テストだけでも面白い授業になる4つテクニックをお伝えします。
単語に関する派生知識を教える
やってはいけないことは
テストと答え合わせで終わる
ことです。
これは授業ではありません。
もしそれをやっていたなら貴方はすぐに改善したほうが良いです。

大きな声では言えませんが、私の学校の先生はそうでしたね…。

あかんやつじゃの。まあ、それが当たり前だと思っている節はある。
単語テストの時間を授業にするためには
単語に関する派生知識知識を教える
ことが大事です。
逆に言うとそれだけでただの単語テストが実りのある授業に変わります。
派生知識と言ったらたくさんありますからね
- 接頭辞
- 接尾辞
- 語源
- スペルと発音の関係
- 頻出表現

こんなに種類があるんですね!

とはいえ、次のような言い訳をする輩もおるでな
「授業の時間に圧迫されて、そんな時間がない」
という先生は工夫が足りません。
前回の記事をご確認ください。→英語の授業を面白くするために教師がするべき4つのこと
あなたの講義がどんなに良くても生徒への定着は5%です。
あなたの講義にそんなに期待していません。
ですから、ここでいう知識は
1つか2つで十分
全部が全部ではなく少し豆知識を教えてあげるので十分です。

もはや教え込むことに何の意味もないのじゃ

そう考えると開き直れますね!
単語を使ったアクティビティをする
アクティビティという単語だけで嫌な顔をするそこの貴方。
そんなあなただから授業がつまらないのです。

厳しいつっこみを入れてきましたね

これくらいは言ってもよいじゃろう
しょうがないのでそんなあなたにすぐに出来るとっておきの技を紹介します。
せ~のっ読み
このアクティビティはウルトラ簡単で新たな発見があるとてもコスパのよいものです。
やり方は簡単
黒板に例えば
allow
と書きます。
生徒が間違えそうな単語を選べば良いです。
生徒の半分は
「アロー」
と読むでしょう。
生徒が間違えた時はチャンスだと思いましょう。
学ぶチャンスです。
間違える→正しいものを学ぶ=定着です。
これをただ
allowはアラウと読むから覚えておけよ
では定着度5%に逆戻りです。

1回間違えさせるというのがポイントですね

最初から教える、というのは1番避けなければならぬのじゃ
発音記号を教える

学校で発音記号は習わなかったですね…

時間がないと言ってやらないのが普通かもじゃが、これも工夫次第じゃ。
発音記号を教える最大のメリットは
生徒が自分で発音を学ぶことが出来る
事です。
ただもはやスマートフォンで音声を流せるという便利な世の中です。
しかしいちいちスマホにスペルを打ち込むよりも発音記号が読めたほうが圧倒的に早いです。
私が生徒に最初に発音記号を教える時は
- 最も大切なのはアクセント
- スペルっぽくそのまま読む
- [ə](曖昧母音)はスペルに合わせてテキトー、あいまいに読む
をとりあえず教えます。先ほどのallowであれば
allow[əláu]
なので
アクセントはラ
lowはラウ
[ə]はスペルがaだから何となくア
とりあえずこれだけ教えて、徐々に定着してきたら、具体的なものはその都度やっていきます。

いきなり多くをやるのではなくまずはポイントの3つに絞るのじゃ

1回教えておくと後が楽そうですね
単語の覚え方を教える
一番わかりやすいのは
「もはやこの英単語は日本語になってるよね~」
のノリで教えてしまうことです。

ただし、使っているけど意味はぼんやりしているものが結構あるぞ

確かに、かなり多そうですね!
feature
featuring~という使い方が生徒にとっては馴染みがあると思います。
AKB48 featuring 氷川きよし
この使い方は「呼び物にする」ということだと説明すればわかりやすいです。
と言えば、氷川きよしを呼び物にしているAKB48となります。
そこから派生した「特徴」という意味をあとから教えるとわかりやすいでしょう。

この組み合わせが気になりますね

それは言わないお約束じゃ
function
これはパソコンのファンクションキー(キーボードの上部F1 とかFか)から「機能」
ファンクションキーは色々な機能にショートカット出来るボタンです。

パソコンの授業もやっているはずじゃからな

あんまり意識したことはなかったですね
まとめ
いかがでしたか。
単語テストを面白い授業にするためには
- 単語に関する派生知識を教える
- 発音記号を教える
- 単語を使ったアクティビティーをする
- 単語の覚え方を教える
という工夫が必要です。
ただの単語テストも腕のある先生にかかればこれほど実りのある授業になります。
単語テストをただやっただけで終わらせるのではなく、何かを学び、身につけるための時間にするのは他でもない
先生のスキル
です。是非、参考にしてみてください。